【駿河湾と三保の海】
駿河湾には日本一深い海溝があり、多くの専門家たちによる深海調査が行われております。深海の奇妙な魚の漁獲があり、昨今の深海魚ブームなどの火付け役となっているのもこの駿河湾です。三保はこの駿河湾に突き出した半島で、とくに真崎(まさき)では時おり奇妙な生物と出会うことがあるビーチポイントです。四季折々で観察できる生物が変わってきます。冬は雄大な富士を臨みながら、人気のウミウシ、サクラダイなどの魚群を観察できます。水質は透明度が良い季節ですから、ソフトコーラルも美しい姿が観察できます。春は水温がいちばん落ちていますが、新しい命も誕生し、マクロ観察が面白い季節です。海溝との水温差が少なくなるので、珍客と遭遇する可能性の高い季節でもあります。夏は透明度は期待できないですが、バラエティに富んだ海の様子が観察できます。黒潮に乗ってやってくるカラフルな南海性の魚も観られます。秋は水温、水質ともにダイビングには最適な季節になります。生物にとっても最高の季節ですから、水中カメラを持ってどんどん楽しんでいただきたいと思います。
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